余白手帖 vol.7
お待たせしました。夏の新フレーバー「マンゴー」、発売しました。
前回は開発の裏側——ぶつかった壁の話をしましたが、今日はいよいよ本題です。このマンゴーがどんな味なのか。そして、どう飲むといちばん美味しいのか。漬け酒研究室の山本さんと一緒にたどり着いた“最初の一杯”を、ご紹介します。
とろけるような、夏の一杯

マンゴーの濃厚な甘みに、スパイスのほのかな余韻が重なる、とろけるような一杯。漬け酒のプロと磨き上げた、夏の新フレーバーです。
甘さの奥でそっと効いているのは、クローブとアニスシード。前回お話ししたとおり、このわずかな配合が、味の輪郭を決めていきました。
まずは、ホワイトラムかジンで

たくさんのお酒を試したなかで、最初の一杯としていちばんおすすめしたいのが——ホワイトラム、またはジン。そこに注いで4日ほどねかせ、炭酸で割る。これが、マンゴーのいちばん基本の飲み方です。
割る比率は、ねかせハイ 1:炭酸 2〜3 がおすすめ。氷がなくても、よく冷えた炭酸で割れば、スパークリングのように楽しめます。
ねかせる期間は、3日、5日、7日……と、日ごとに表情が変わっていきます。飲み頃の上限は2週間ほどを目安に、お好みのタイミングを探してみてください。
合わせるなら、この食卓

生ハム、ブラータチーズ。あるいは、生姜焼きのような甘辛いおかず。
マンゴーの甘みとスパイスの余韻は、塩気やコクのある料理と合わせると、ぐっと引き立ちます。夏の夜の食卓に、ぜひ。
推奨スピリッツ、3本

山本さんと一緒に検証したなかから、まず試してほしい3本を。
いずれも3日〜5日ねかせて、炭酸で割るのがおすすめです。
バカルディ スペリオール カルタブランカ
プエルトリコ産のホワイトラム。モヒートなどでおなじみの定番で、クセが少なく手に入りやすいので、最初の一本にいちばんおすすめです。トロピカルな甘みと、微かなスパイス。マンゴーの持ち味が、まっすぐ出ます。
サントリージン 翠 SUI
柚子・緑茶・生姜という和の素材を使ったジン。コンビニ・スーパーでも見かける一本です。和柑橘の香りが立ち、マンゴーの甘みが軽やかにまとまる。食事と一緒に飲みたい日に。
サントリー角瓶
ハイボールでおなじみの、国産ウイスキーの定番。コクのある甘みと、熟成感のある余韻。いつもの角ハイが、マンゴーの甘みでぐっと華やかになります。
もう一歩、玄人向けの2本

お酒を飲み慣れている方や、もう少し踏み込んでみたい方には、この2本を。
プラントレイ スリースターズ
ガイアナ産のホワイトラム。キレのある甘みと、スパイスの余韻。すっきりとした飲み口で、マンゴーの甘さの輪郭がはっきりと出ます。甘さは欲しいけれど重たくしたくない、という方に。
カシャッサ51
ブラジル産のカシャッサ=サトウキビからつくられる蒸留酒で、カクテル「カイピリーニャ」に使われます。トロピカルで、高揚感のある甘み。マンゴーと重なると、一気に南国らしい一杯になります。
お酒選びは、難しく考えなくていい
ここまで銘柄を挙げてきましたが、選び方のコツは、実はひとつだけです。
そのまま飲んで「おいしい」と思える銘柄を選ぶこと。ねかせハイは、お酒の味を消すものではなく、そこに果実の香りを重ねるもの。だからこそ、もとのお酒が好きな味なら、まず外しません。
スッキリ飲みたいならホワイト系、ゆったり飲みたいならゴールド〜ダークの熟成酒を。それくらいの目安で十分です。
割り材も自由に。炭酸はもちろん、原酒がラムなら、トニックウォーターやジンジャービアもよく合います。ストレートやオンザロックでも、もちろん楽しめます。
暑い夏に、よく冷やして
マンゴーは、いちばん暑い時季にこそ飲んでほしいフレーバーです。
濃厚な甘みも、スパイスの余韻も、キンキンに冷やした炭酸で割ると驚くほど軽やかになる。汗をかいた夜、冷蔵庫から出した一杯が、いちばんおいしい瞬間だと思っています。
今日ボトルにお酒を注げば、4日後には飲みごろです。夏が終わってしまう前に、ぜひ。