余白手帖 vol.1
一口飲んだ瞬間、香りが立って、奥行きのある甘さがゆっくりほどけていく。「これを、家で再現できたら」― ねかせハイは、そんな一杯の感動から始まりました。
このブログ「余白手帖」では、ねかせハイの裏側や、お酒を寝かせる時間の話を、週に一度くらいのペースで綴っていきます。第1回は、この一本がどうやって生まれたのか。少し長い、ちょっと大切な話から。
4年間、私たちは「エシカル」を広めてきた
ねかせハイを運営する、私たち株式会社Gabは、「。ユニークに解く」をミッションに掲げる会社です。社会課題に、ポジティブで心が動くようなアプローチで向き合う。その一環として、4年以上にわたり、人・動物・地球にやさしい“エシカル消費”を広める挑戦を続けてきました。
社会課題とその解決につながる商品を紹介するInstagramメディア「エシカルな暮らし」。そして有楽町マルイで2年間展開した、エシカルショップ「エシカルな暮らし LAB」。本当に多くの方に、足を運んでいただきました。

心を込めて創ってきた店を、たたむ
その「エシカルな暮らし LAB」を、2025年8月に閉店する決断をしました。心を込めて創ってきた店がなくなるのは、正直、とても悔しい。それでもこの4年間で、私たちは大きな学びを得ました。
4年間でたどり着いた、ひとつの気づき
それは ―「社会のため」「地球のため」といった崇高な目的だけでは、人はなかなか動けない、ということ。
人が心から行動を起こすのは、自分が満たされたときです。「美味しかった」「気分が上がった」「嬉しかった」。そんな、実感のある瞬間。
だからこそ、“まず自分が満たされること”を、起点にできないか。
その問いから、ねかせハイの企画は始まりました。
「#酒ハック」種石さんとの出会い
“自分の満足から始まる”一本を形にしたい。そう思っていたときに出会ったのが、エシカルな暮らしでもお取り扱いしている「#酒ハック」代表の、種石さんでした。
種石さんが手がけるのは、国産木材の端材や、ウイスキー熟成を終えた樽材をスティック状にし、自宅でお酒を熟成させて楽しむキット。応援購入で累計4,000万円を集めた人気商品です。
背景にはSDGsやエシカルの視点があります。けれど、そこに関心のないお酒好きの方々にも、ごく自然に受け入れられている。「美味しい」「楽しい」を入り口にしている、その姿に強く共感しました。
一口の「果実ハイボール」に、衝撃を受けた
種石さんのもとを訪ねたときのこと。さまざまなお酒を一緒に試す中で、いちばん感動したのが“果実ハイボール”でした。

一口飲んだ瞬間、その香りと奥行きのある味わいに衝撃を受けました。「これを家で再現できたら、きっと多くの人が喜ぶ」。心からそう思ったのです。
その場で私たちの想いを率直に伝えると、種石さんも共感してくださり、「ねかせハイ」の商品化が動き出しました。
ねかせハイは、自分を満たすための一本
ねかせハイは、何かのために我慢して飲むお酒ではありません。まず、自分がおいしいと思えること。気分が上がること。それが、すべての出発点です。

果実そのものの香りや甘さを引き出した、いろんなフレーバー。今日の自分に合う一本を選んで、家でゆっくり寝かせて、楽しむ。それでいい、と思っています。
おいしさの先で、いま研究していること
そのうえで、私たちが少しずつ探っているテーマがあります。
- もっと美味しいフレーバーを、増やしていくこと
- 農家さんが「これはうれしい」と思える、仕入れのかたちを見つけること
- 市場に出回るたくさんの農作物の中で、どんな連携をすれば全体として無駄が出ないか
いま、いろんなフルーツを使いながら、その答えを研究している最中です。まだまだ道半ば。けれど、おいしさを突き詰めていった先に、自然とそういう景色が広がっていったら― そう考えています。
構えなくていい、一本を
ねかせハイは、「社会のために」と構えなくていい一本です。
まず、あなたが満たされること。
いつかその時間が、知らない誰かのやさしい明日につながっていく。そんな未来を目指して、これからも研究を続けていきます。
